奥田小由女作品

愛天心(あいてんしん)

羽衣をまとった天女のような女性像に母性の表現が合わさった作品です。どこか戸惑いを感じているようなしぐさを見せる子供をしっかりと抱きとめる女性の姿からは、子に対する母親の強さや優しさがあらわれています。豪華な衣装や装飾品からは、この女性たちが備えている気品を感じさせ、はからずも天女のイメージを抱かせてしまうのでしょう。
県立広島病院に同じ形態とタイトルの作品を設置し、「病院ですから、皆さんがご覧になって気持ちがなごむとか、お子さんが生まれた喜びとか、そういった温かいものをつくりたかったんです」という言葉を寄せています。

作品情報

制作年:1993(平成5)年 第25回日展
材質・形状:樹脂・色胡粉
サイズ:78.0cm×39.5cm×27.0cm

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