2010.10/31~2011.1/10 フランダースの光 ~ベルギーの美しき村を描いて
産業革命により社会や生活が変化してきた近世ヨーロッパにおいて、都市の喧騒を離れて自然豊かな田園風景を求めた画家たちが集まり制作を行う、いわゆる芸術家村が各地に誕生しました。ベルギー北部のフランダース地方にある小さな村―シント・マルテンス・ラーテムもそんな芸術家村のひとつとなりました。
19世紀末から20世紀初頭にラーテム村に集った芸術家たちは、その美しい風景と素朴な村人をモデルに数多くの作品を制作しました。彼らは「ラーテム派」と呼ばれ、ベルギー美術史において重要な役割を果たすことになります。ラーテム派は各々の作風こそ個性的なものですが、その根底に共通するのは村人や画家同士の交流を通して見出した心の解放でした。人物や自然を素直な視点をもって表現する、思想にとらわれない自由な感覚こそがラーテム村の芸術の魅力といえるでしょう。
ラーテム村の精神的支柱で象徴主義の彫刻家ジョルジュ・ミンヌ。印象派の影響を受けた光り輝く絵画様式リュミニスムの代表エミール・クラウス。表現主義をベルギーに持ち込んだギュスターヴ・ド・スメットやフリッツ・ヴァン・デン・ベルグ。そしてベルギーへ留学しクラウスに師事した日本人画家・太田喜二郎と児島虎次郎など、本展覧会では日本初公開作品を含む、14作家・約90点の絵画・彫刻作品によって、ラーテム派の芸術を体系的に紹介する日本で初めての機会となります。
展示作品・構成
ベルギー・フランダース地方のゲント近郊で活躍したラーテム派の作家について、
第一世代(象徴主義)
第二世代(印象主義)
第三世代(表現主義)
に、系統だてて紹介します。
また、ラーテム派の印象主義に触れた日本人画家・太田喜二郎、児島虎二郎の作品も展示します。
会期
2010年10月31日(土) ~ 2011年1月10日(月・祝)
会期中の休館日 : 11月10日(水)、12月8日(水)、
12月27日(月)~2011年1月1日(土・祝)
会場
奥田元宋・小由女美術館 企画展示室1~3
開館時間
9:30 ~ 17:00
11月22日(月)、12月21日(火)は開館時間を21:00まで延長
入場料金(常設展+企画展の観覧)
- 一般 : 1,200(900)円
- ペアチケット〔一般男女のペアのみ〕 : 2,000円(2名分)
- 高校・大学生〔学生証の提示が必要〕 : 600(400)円
- 中学生以下 : 無料
※( )内は20名以上の団体および前売り料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者健康福祉手帳をお持ちの方は観覧料無料
前売券販売所
【広島市内】
福屋八丁堀本店・駅前店、天満屋アルパーク店・福山店、ひろしま夢ぷらざ、広島県内の主なゆめタウンとイズミ中国自動車道安佐SA(上り)、山陽自動車道宮島SA(上り)、小谷SA(下り)各インフォメーション中国新聞社ふれあい読者室、中国新聞各販売所(取り寄せ)
【三次市内】
サングリーン、CCプラザ、市役所東館受付
イベントなど
・チャイルドルーム ※終了しました
美術鑑賞中における幼児の託児サービスを実施いたします。
11/8(月) : 10:00~15:00 (9:30受付開始)
11/22(月) : 14:00~20:00 (13:30受付開始)
12/21(火) : 10:00~15:00 (9:30受付開始)
対象年齢 : 0歳児~未就学児 / 託児組数 : 1日30組 ※保育士が対応します。
利用者には当日有効のレストラン割引券をプレゼント
※詳細は当館へお問い合わせください。 ※事前の予約が必要です。
・ロビーコンサート ※終了しました
11/22(月)、12/21(火) ・・・ 14:00~/19:00~の2回公演を予定
・学芸員によるギャラリートーク ※終了しました
毎週日曜日 11:00~ ※展覧会チケットが必要です。
・満月エクスプレスパック ※終了しました
11/22(月)、12/21(火)
主催
奥田元宋・小由女美術館 毎日新聞社 中国新聞社 中国放送
後援
ベルギー大使館 ベルギー・フランダース政府観光局 ベルギーフランドル交流センター
広島テレビ 広島ホームテレビ テレビ新広島 広島エフエム放送 三次ケーブルビジョン 三次市 三次市教育委員会
協賛
大日本印刷
協力
エールフランス航空、KLMオランダ航空