入賞作品8点決定!!
第8弾【奥田元宋・小由女美術館Instagramフォトコンテスト「自慢の満月フォト2024秋」】として2024年9月17日から11月18日まで作品募集しました。
応募数は154点!誠にありがとうございました。本当に素敵な写真があふれていて、とても嬉しく思っております。
次のとおり、入賞者8名の作品とInstagramアカウント名を発表します。
入賞おめでとうございます!
今後も「日本で一番、月が美しく見える美術館」として「Instagramフォトコンテスト」を開催予定です。詳細は決まり次第ホームページ・SNS等でお知らせします。
【入賞者一覧】
- 奥田元宋賞
- 奥田小由女賞
jill_planet 様
- 三次市長賞
maple.snow_2024429 様
- 三次市教育委員会教育長賞
823.aykhka 様
- 理事長賞
- 館長賞
taka__yama2008 様
- 審査員特別賞(遠藤湖舟)
syuu_nou808 様
- 審査員特別賞(繪堂晃)
uetsukiq 様
【審査員】
- 三次市長
福岡誠志
- 三次市教育委員会教育長
迫田隆範
- 写真家
遠藤湖舟
- (一社)日本天文教育普及研究会会員
繪堂晃
- (公財)奥田元宋・小由女美術館理事長
黒瀬眞一郎
- 奥田元宋・小由女美術館館長
松原 香織
受賞作品・審査員講評・総評
【奥田元宋賞】
meku84 様
審査員講評
台湾台北市にある中正記念堂と満月です。中華民国の初代総統、蔣介石の逝去後、彼を称える施設として建設され、1980年に完成しました。〈中正〉とは、蔣介石の本名です。ライトアップされた建造物と月の相性はとても良いですね。
(遠藤湖舟)
【奥田小由女賞】
jill_planet 様
審査員講評
昇って間もない月の光が水面に反射してキラキラと揺れる光の筋をつくる「光のみち」または「月の道」です。
手前には形の良い小島と、灯台があります。こんな良い場所だと、行くのも大変だったのではないでしょうか、でもその甲斐はありましたね。
「光のみち(月の道)」を見ると幸運をもたらすともいいます。来る新年が撮影された方に、みなさまにとり良い年であることを祈ります。
(繪堂晃)
【三次市長賞】
maple.snow_2024429 様
審査員講評
三次本通り商店街の石畳はとても素敵で、低い位置にある街灯がそれを更に情緒深い雰囲気にしています。満月と呼応するように画面構成されたマンホールの蓋が心を掴みます。
(遠藤湖舟)
【三次市教育委員会教育長賞】
823.aykhka 様
審査員講評
早朝でなくては撮影できない場面をきっちりと記録してくれています。「こんな美しい場面に出会えるなら、私も早起きしようかな」と誘ってくれる写真ですね。
(遠藤湖舟)
【理事長賞】
asape_i 様
審査員講評
良い場面ですね。まさに〈出会い〉です。トラクターのフォーク部分に月を乗せようと、カメラアングルを必死で調整する撮影者を想像し、それが成功した喜びも伝わってきます。
(遠藤湖舟)
【館長賞】
taka__yama2008 様
審査員講評
満月と備後庄原行きの一両編成のディーゼル列車。お月様と車両をじっと見つめてしまいたくなります。
最近は路線の統廃合が行われているところも見受けられますので、記念を通り越して、記録にもなりそうな、まさに「思い出の一コマ」です。
夜空に流れ行く雲をかき分けてすすんでいくお月様のように、この列車と路線がいつまでも走り続けることを願ってやみません。
(繪堂晃)
【審査員特別賞】遠藤湖舟
syuu_nou808 様
審査員講評
照明された前景を入れて月を撮る手法は多くの人が手掛けていますが、この作品は月との光度バランスや、チョウセンアサガオへの照明角度など、良好に仕上がっており、力強さを感じます。
(遠藤湖舟)
【審査員特別賞】繪堂晃
uetsukiq 様
審査員講評
まあるく輝くお月様。お子様の髪の毛に、これもまあるいエンジェルリングが輝いている様に見えます。
お子様はこの満月を大きくなっても覚えているといいですね。その時の写真だよって渡せるといいですね。
いいなと感じたら、すぐに撮る。それがシャッターチャンスではないでしょうか。
さてこの写真はお月様とお子様2人のスリーショットのように見えますが、撮影された方を入れると、少なくともフォーショットなのかな、と思います。
写っている人ばかりではなく、「この写真だれが撮ったのだっけ?」というのも良い思い出になります。
(繪堂晃)
<<写真家 遠藤湖舟氏による総評>>
今回のコンテスト期間に現れた満月は、すべて〈スーパームーン〉でした。
つまり、〈大きな満月〉が続いたということです。〈小さな満月〉よりも最大14%大きく、30%明るいので、「今日の満月は大きいな」と見た目でも感じられます。皆さんはどのように思われたでしょうか。さて、応募数も多くなり、海外からの応募もあって、コンテストの広がりを嬉しく思います。
月単独では物体としての「星」ですが、それが風景や人の営みと結びつくと、我々の心の中に「情緒」を呼び起こします。古今東西の絵画や文学に盛んに現れるのはその証左でしょう。写真も、それを見た人の心を揺り動かす作品に仕上がって「残る写真」になるのだと思います。月を見上げた時の感動が、しっかりと撮れると良いですね。日々の月を見る心の余裕、そして写真に収める技術。
どうぞ精進を重ね、またご応募ください。