奥田元宋作品
山道薄暮(さんどうはくぼ)
夕暮れ時の薄暗がりの中、雲一つない空には三日月が浮かび、雪の残る山道の先には形のよい山容が描かれています。日展で特選を受賞した《待月》(1949年 広島県立美術館蔵)に代表されるように、この時期には頻繁に月をモチーフとした作品を制作しています。その後しばらく元宋の作品に月の姿が見られなくなりますが、1970年頃から再び「月」が重要なモチーフとしてしばしば画面に登場することとなります。
作品情報
制作年:1950年頃
材質・形状:絹本彩色・軸装
サイズ:1115.0cm×42.0cm